紅斑・紅皮症
紅皮症
紅斑が体表面積の90%以上に広がり、全身の潮紅や、角質がはげ落ちる状態をいいます。疾患というよりも一つの病態をさす症候名で、何らかの原疾患が全身へ拡大したものです。慢性化すると、皮膚の光沢や色素沈着がみられます。
治療について
全身の精査を行い、原疾患を確定します。脱水や蛋白喪失を伴う症例では全身管理を行います。原疾患が確定された症例では、原疾患に準じた治療を行います。
結節性紅斑
関節痛などを伴って、ときに発熱や倦怠感が下腿伸側(すねの前面側)を中心に、対称性に境界不明瞭な紅斑が数個あらわれます。大きさは直径1〜10cmです。圧痛や自発痛がありますが、潰瘍は形成しません。大腿や上肢、胴体などにも生じることがあります。
治療について
基本的に自然軽快する疾患です。安静を保ち、下肢を挙げて冷却します。炎症が強い場合は内服薬を使用します。
結節性紅斑
紅皮症