角化症
乾癬
男女比は2:1で男性に多く、20歳代と40歳代でよく発症します。症状により、尋常性乾癬、滴状乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症の4病型に分類されます。
約15%の症例で関節炎を合併することがあり、乾癬性関節炎(関節症性乾癬)といいます。
治療について
慢性に経過し、増悪と寛解を繰り返す。慢性炎症を反映して、とくに重症型ではメタボリックシンドロームや虚血性心疾患など全身疾患のリスク因子になります。局所療法として、外用療法、紫外線療法などがあります。
環状扁平苔癬
男女差はなく成人に好発します。灰青色から紫紅色をした直径5〜20mm程度の多角形や地図状で、中央は陥凹することが多いです。表面は光沢があるか、白っぽいくずが少し付きます。ときに強いかゆみがあります。手や背、四肢、口腔、爪によくできます。
治療について
薬剤などの原因を探して中止しますが、薬剤性の場合、中止後も皮疹が長引くことが多いです。治療には外用薬を使います。
線状苔癬
小児に好発します。線状に並ぶ皮疹が合わさって、線状あるいは帯状の皮疹となります。幅は1〜2cm程度です。病因は不明で、自覚症状は通常ありません。
治療について
多くは数ヶ月で自然消退します。ステロイド外用薬にも反応します。
乾癬
環状扁平苔癬
線状苔癬